ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)/兵庫県芦屋市
阪急芦屋川駅から徒歩10分。
芦屋川沿いの閑静な住宅地にそれは存在します。
知る人ぞ知る、かの巨匠フランク・ロイド・ライト。
彼によって手掛けられた建築物のうち、国内で現存しているのはこのヨドコウ迎賓館と愛知県の明治村にある旧帝国ホテル(一部現存)、それから東京の自由学園明日館のみ。
大正13年に建てられたこの作品も老朽化が進み、あらゆる箇所が傷み朽ちていたのですが、文化庁、兵庫県、芦屋市、ヨドコウなどの協力により、昭和60年に大規模な改修工事を開始。
なるべく当時の技法に忠実に寄り添い、4年の歳月をかけて修復されました。
(※最近では2016-2018にも改修工事が行われています。)
この日は、建築当時の情景や歴史背景を辿りながら、美しい建築美術の世界に足を踏み入れてきました。
芦屋川を吹き抜ける穏やかな初秋の風と柔らかな陽光が気持ちいいです。
散策にちょうど良い気候ですね。
坂を上がっていくと、緑に囲まれた高台に優雅な佇まいをした外観が見えてきます。
正門。
このアプローチが素敵。
大谷石が見事です。
館内は撮影OK、スリッパに履き替えて入ります。
大谷石、銅板、小窓。。隅々まで計算し施されたお化粧や細工に心を奪われます。
築100年近いとは思えない洗練されたデザイン。
この応接室の六角形が好き。
この和室へのステップも好き。
高台という立地もありますが、日本の高湿の風土を考慮した設計になっているため、抜群の風通しです。
4階建てなのに、館内を歩いているとそれほど階層が高いようには感じません。
一時はヨドコウの独身寮として使用されていたんだとか。
なんて贅沢な寮なの笑
滞在時間1時間余り。
ゆったりと見学できました。
建築という素晴らしい芸術に触れる時間もとても良いものですね。